2023-03-17
こんにちは。博多プライベート歯科ドクターの前田です。
勉強会では完成したセラミックを着けるための技術だけでなく、
セラミックを入れるための下準備とも言える、
歯の根っこの中の治療についても学んでいます。
今回は、健康な歯髄を抜く治療ではなく、
細菌が根の中で繁殖し、骨の中に膿の袋ができてしまったような状態の
歯髄炎の治療方法の一つである「意図的再植」という方法について
ベテランの先生方からお話を伺いました。
多くの場合は歯髄炎になると、
歯の頭側から根の先までに針金のような器具を通し、
菌に感染した脂質を掻き出して、薬品を詰める治療が行われます。
しかし、炎症が大きい場合や、根管治療では回復が見込めない場合には
一度感染してしまった歯を抜いて、菌に感染した根の先を切り落とし、
再び顎の骨にその歯を埋め込むという治療を行うこともあります。
この治療が意図的再植術です。
大変難しい治療で、一般歯科医院で行っているところはまだまだ少ないのですが、
治療実績をたくさんお持ちの先生方から貴重なお話を伺うことができました。
根管治療にも、意図的再植にも、それぞれメリットとデメリットがあります。
歯科医院は患者様の症例ごとに適した治療をご提案できるよう
知見を広げておかなければなりませんね。