すきっ歯を治すには

すきっ歯とはどんな歯並び?

すきっ歯とはどんな歯並び?

すきっ歯は、歯と歯の間に隙間がある状態の歯並びを指します。特に前歯の間に隙間が目立つケースが多く、専門的には「空隙歯列」と呼ばれます。この状態は、永久歯が生えそろう過程で自然に解消することもありますが、成人期まで残ることもあり、噛み合わせや審美的な問題を引き起こす場合もあります。

すきっ歯の原因には、歯が小さすぎること、顎が大きすぎて歯が広がって生えていること、舌の癖や習慣(舌で前歯を押すなど)によるものなどが考えられます。

すきっ歯は見た目の問題として気にする人が多いです。前歯の隙間は特に目立つため、笑顔や話す際に影響が出ることから、審美的な悩みを抱える方が少なくありません。美しい口元を保ちたいと考える方にとっては、すきっ歯がコンプレックスになることがあるようです。

すきっ歯が原因で「笑顔に自信が持てない」「他人から注目されていると感じる」といった心理的な影響を受ける人もいます。そのため、歯科矯正や審美歯科治療で隙間を閉じたいと考える方も増えています。特に前歯に隙間があると、会話中にどうしても視線がそこに向かいやすくなることから、治療を受けて改善するケースが多いのです。

審美や機能面から見ても、改善を検討する価値はあるでしょう。

空隙歯列(くうげきしれつ)

空隙歯列(くうげきしれつ)

空隙歯列(くうげきしれつ)は、歯と歯の間に隙間がある状態を指します。すきっ歯(歯列に空隙が存在する状態)とも呼ばれ、歯列不正の一つです。特に前歯に隙間がある場合は見た目の問題として注目されやすいですが、口全体の健康や機能面にも影響を与えることがあります。

正中離開(せいちゅうりかい)

正中離開(せいちゅうりかい)

正中離開(せいちゅうりかい)とは、上下の前歯(中切歯)の間に隙間ができる状態のことを指します。すきっ歯の一種で、特に上顎の前歯に見られることが多く、見た目や機能的な問題を引き起こすことがあります。正中離開は、機能的な問題だけでなく、審美的な観点からも治療が望まれることが多いです。

芸能人にもすきっ歯の人がいる?

芸能人にもすきっ歯の人がいる?

芸能人、タレントにもすきっ歯の人がいらっしゃいます。

お笑い芸人のくっきー!さんは、現在は歯列矯正で歯並びを改善していらっしゃいますが、治療前はすきっ歯だったようです。

多くのドラマや映画に出演し、活躍中の俳優 岡田将生さんも、デビュー当時は前歯に隙間がある正中離開の歯並びでしたが、現在は治療してあるようです。

エアーバンド ゴールデンボンバーのヴォーカル鬼龍院翔さんは、前歯の正中だけでなく、全体的に隙間があり、すきっ歯が目立つ歯並びですが、キャラクターとして受け入れられているためか、現在も治療は行っていらっしゃらないようです。

海外のファッションモデル スリック・ウッズさん、ジェシカ・ハートさん、俳優のヴァネッサ・パラディさんらも、すきっ歯を自分の個性として受け入れ、治療はしないと決めているようです。

表舞台に立つ芸能人のような人たちでも、治療を受けるか受けないかは様々な考えがあるようです。

それなら、すきっ歯は見た目を気にしていなければ治療しなくても良い歯並びなのかというと、そうとは言い切れないリスクがあります。

そのことを理解し、治療を受けるべきか考えていただきたいと思います。

すきっ歯でいることのリスク

見た目や発声の問題

見た目や発声の問題

すきっ歯は見た目にも影響し、特に笑顔や会話時に目立つため、コンプレックスを感じる方が多いです。これが心理的なストレスや自信喪失につながることもあります。

また、前歯の隙間が大きいと、発音が不明瞭になることがあります。特に「サ行」などの音を正確に発音することが難しくなり、スピーチや会話に支障をきたすことがあります。

健康上の問題

すきっ歯は上下の歯の噛み合わせに悪影響を及ぼし、正常な咀嚼ができなくなることがあります。噛み合わせが不十分だと、食べ物をうまく噛み砕けず、消化不良や胃腸の負担が増加する可能性があります。

歯がしっかりと噛み合わないことで、周囲の歯が移動しやすくなり、歯列全体に歪みが生じる可能性があります。これにより、歯列矯正が必要になる場合があります。

歯と歯の隙間が広がると、食べ物や汚れがその隙間に入り込んで炎症を起こす可能性が高くなります。これにより、歯周病のリスクが増加します。また、隙間に食べ物が詰まりやすいと、歯茎に負担をかけることもあります。

歯の隙間が広がることで、特定の歯にかかる力が偏り、歯にひびが入るなどの損傷リスクが高くなります。また、歯の摩耗が進行することもあります。

すきっ歯を治療する方法とは

セラミックを用いた治療

セラミック矯正は、すきっ歯を短期間で改善したい方に向けた治療法です。歯にセラミック製の被せ物やラミネートベニヤを装着し、見た目を整えます。この方法では歯を削ることが必要になる場合が多いですが、最短1~2回の治療で理想的な歯並びと美しい口元が手に入ることが魅力です。セラミックは天然の歯に近い色合いと質感を持っており、審美的にも優れています。

ただし、歯を削るため、歯を削りたくないという方には不向きですが、矯正治療とは異なり、歯の色や形なども自由に変えることができるというメリットもあります。

セラミッククラウン


外の角が丸めの歯は女性らしく柔らかい印象があります

セラミッククラウンは、歯全体にセラミックの被せ物を装着する治療法で、すきっ歯のほか、歯の欠損や形状・色調の改善にも広く利用されています。すきっ歯の場合は、歯と歯の間の隙間を埋めて、歯全体のバランスを調整するのに有効です。

この治療法では、歯を削り、被せ物を作製して、元の歯にぴったりと合うように装着します。セラミック素材は、天然の歯に近い色や質感を再現できるため、見た目の美しさが特徴です。審美性に加え、セラミックは耐久性も高く、金属アレルギーの心配がないこともメリットです。

セラミック治療について詳しくはこちら

ラミネートベニヤ


ラミネートベニヤ

ラミネートベニヤは、歯の表面に薄いセラミック素材のシェルを貼り付け、歯の形や色を改善する審美的な治療法です。歯の間の隙間を塞ぐのに適しており、特に前歯に見た目の改善が必要な場合に効果的です。

短期間で見た目を改善でき、歯の色や形状もカスタマイズできるので、自然で美しい仕上がりが期待できます。

クラウンと比べて歯を削る量が少ないため歯への負担が少なく、治療も短期間で行うことが可能です。

ただし、大きな歯列の乱れや機能的な問題がある場合は、治療を受けられないこともあります。

ラミネートベニヤについて詳しくはこちら

歯列矯正による治療

博多プライベート歯科では様々な矯正方法が選べる


博多プライベート歯科では様々な矯正方法が選べる

当院では、金具を歯の表面に装着する一般的なワイヤー矯正だけでなく、目立ちにくいマウスピース矯正(インビザライン/シュアスマイル)や、裏側矯正(舌側矯正)、白いワイヤー矯正など、様々な矯正治療方法をご提供しています。なるべく理療費を抑えたい・極力目立たない方法で歯並びを治したいなど、様々なご要望にお応えすることができます。

それぞれの方法にメリットとデメリットがあり、患者様のお口の状態によっても適した治療方法が異なる場合があります。

当院の矯正治療について詳しくはこちら

全体矯正と部分矯正


全体矯正と部分矯正

全体矯正は、歯列全体の噛み合わせや歯並びを根本的に改善する方法です。特に、すきっ歯に限らず他の歯並びの問題(歯の重なり、顎の不均衡など)も同時に改善できます。ワイヤー矯正やマウスピース矯正などを使い、全ての歯に動きを加えることで、歯を移動させて隙間を閉じ、歯列全体の美しさと機能性を向上させます。治療期間は長期にわたることが多く、1~2年が一般的です。結果的に自然な仕上がりと長期的な安定性が期待されます。

部分矯正は、歯並び全体ではなく特定の問題箇所に焦点を当てる矯正治療です。例えば、前歯のすきっ歯など、限られたエリアのみを改善したい場合に効果的です。全体矯正に比べて治療範囲が狭いため、治療期間が短く、費用も抑えられることがメリットです。ただし、噛み合わせや他の歯の位置に大きな問題がある場合には、全体矯正が推奨されることもあります。限られた部分の治療を希望する方に適しています。

全体矯正と部分矯正のどちらが適しているかは、患者様の元の歯並びや骨格で判断する必要がありますが、気になる部分だけを低価格・短期間で治したいという方には部分矯正がおすすめです。時間がかかっても全体的な歯並びをキレイにしておきたいという方には、全体矯正がおすすめです。

レントゲンなどで現状を把握した上で、患者様のご要望に合わせて治療計画を立て、おすすめの治療をご提案いたしますので、まずはご相談ください。

レジン充填による治療

レジン充填による治療

すき間が少なく、全体的な歯並びにも大きな問題がないという場合には、歯と歯の間をレジンで詰める「ダイレクトボンディング」「CR」と呼ばれる方法も有効です。

型採りが不要で、治療回数も1回程度で済みます。治療費も抑えられるという利点もありますが、外れやすいので何度もやり直す必要があるかもしれないという欠点もあります。また、セラミックよりも劣化しやすいため、詰めた部分だけが変色してきてしまうといったことも起こり得ます。

すきっ歯を治療した症例集

ビフォー

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アフター

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治療の説明

上の前歯の正中に隙間があるすきっ歯で、さらに唇側に突出して出っ歯になっていることが気になるとご来院いただきました。ハの字(八の字)状にねじれて前歯が生えている捻転の状態でもありました。

前歯4本のセラミック矯正治療を行い、隙間も突出感もなくなりました。さらに、先端が黄色く変色していた部分も解決しました。

短期間でお悩みをすべて解決できたことに、大変ご満足いただけました。

ビフォー

ビフォー

仮歯(TEK)

仮歯(TEK)

アフター

アフター
治療の説明

上の前歯に大きく隙間がある正中離開の状態と、歯の色が黄ばんでいることを気にしていた患者様でした。

セラミック矯正にて、歯の色をご自身の希望の色で作製し、歯並びを整えました。

まず歯を削り、型採りを行いますが、博多プライベート歯科では美しい仮歯を装着しているので、セラミックが出来上がるまでの期間も見た目を気にする必要はありません。

仮歯の段階で歯並びが整うので、大変お喜びいただいておりました。

セラミックを作成する際の色を決めるときは、鏡を見て色見本から選んでいただけるので、ご自分の理想の白さを実現することができます。

施 術 名    │セラミック矯正治療
料   金    │1本32,000円~70,000円(治療費は材質や治療本数によって異なります)
考えられるリスク │治療後は正しく歯を磨く必要があります。清掃が不十分だと虫歯になったり歯周病を発症してしまいます。定期検診を受診してください。

すきっ歯治療のポイントとは

すきっ歯治療のポイントとは

まとめると、すきっ歯治療において重要なポイントは、見た目の改善だけでなく、噛み合わせや歯の機能性も考慮する必要があることです。治療には複数の選択肢があり、それぞれメリットや目的が異なるため、患者様のご希望やライフスタイルに応じた治療法を選ぶことが大切です。

まず、審美性が大きなポイントです。すきっ歯は見た目に影響しやすく、歯と歯の隙間が気になる方が多いです。ラミネートベニヤやセラミッククラウンといった方法を用いれば、短期間で隙間を埋め、見た目を自然に整えることが可能です。特にセラミック治療では、歯の色や形を細かく調整できるため、個々のニーズに応じた審美的な仕上がりを期待できます。

次に、噛み合わせと機能性も重要なポイントです。すきっ歯をそのままにしておくと、歯の噛み合わせに問題が生じたり、食べ物が詰まりやすくなるといった問題が発生することがあります。部分矯正や全体矯正を行うことで、歯並び全体を改善し、噛む力の分散を均等にすることが可能です。これにより、将来的な歯や顎関節の健康を守ることができます。

また、治療法の選択には患者様のライフスタイルも考慮する必要があります。短期間での治療を希望する場合は、ラミネートベニヤやセラミック治療が向いていますが、より根本的な噛み合わせの改善を重視する場合は、矯正治療が効果的です。博多プライベート歯科では治療期間やコストについてもしっかりと話し合い、患者様にとって適切な選択をご提案できるように努めています。

治療後のメンテナンスも忘れてはなりません。特にセラミックやラミネートベニヤなどの補綴物を用いた治療の場合、長期的に良好な状態を保つためには、適切なケアと定期的なメンテナンスが必要です。

何でも気軽にご相談ください

何でも気軽にご相談ください

すきっ歯は見た目にも健康にもリスクのある歯並びです。見た目が気になっていなかったとしても、歯を守るため、体全身の健康のためには、治療をおすすめします。特に大人の場合はお口のトレーニングなどを頑張っても、自力ですきっ歯を治すことはできません。

どの治療が適しているのかわからない場合は、多くの矯正歯科治療や審美歯科治療を専門としている医師が患者様に適した治療を詳しい理由とともにご提案いたしますので、迷っている方もぜひ無料カウンセリングへお越しください。

もしも歯周病や虫歯など、何らかの原因で後天的に歯を失い、その影響ですき間ができ、すきっ歯となっている場合は、入れ歯やインプラント、ブリッジなどの歯を補う治療も必要となります。

博多プライベート歯科では入れ歯やブリッジの治療は可能ですが、インプラントは提供していないため、インプラントをご希望の患者様には信頼できる医院へ紹介させていただきますので、お気軽にご相談ください。