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勉強会:ホワイトスポットの治療②

2026-02-16

こんにちは。博多プライベート歯科ドクターの田中です。

 

ホワイトスポットの治療「resin infiltration technique(低粘性レジン浸潤法)」とは
塩酸によって表層エナメル質を脱灰させ、エタノールで洗浄と脱水を行ったのち、
レジンを浸潤させるといった治療方法です。
通称「Icon(アイコン)治療」とも呼ばれています。
セラミック治療よりも安価で、歯を削らないため、注目されている新しい治療です。

 

健康なエナメル質は高い透明性を持つ組織ですが、ホワイトスポットの部分では
虫歯やエナメル質形成不全により構造が損なわれています。
この影響で微細な気泡や不純物が入り込み、光の屈折が変化することで白く見えるようになります。
低粘性レジンであるTEGDMAは健全なエナメル質と屈折率が近く(エナメル質1.62、TEGDMA1.52)、
ホワイトスポット内の気泡に浸透することで光の屈折が均一化され、エナメル質の透明性が回復します。
Icon®(アイコン)という製品は、塩酸・エタノール・TEGDMAで構成されています。
ホワイトスポットは表面が硬いエナメル質に覆われており、そのままではTEGDMAが浸透しにくいため、
塩酸を用いて微細な通り道を作ります。
この処置は表層のエナメル質をわずかに溶解させますが、
電子顕微鏡レベルでようやく判別できる程度で、見た目や舌触りに影響はありません。
その後、エタノールを用いて水分や不純物を除去し、TEGDMAをエナメル質内に浸透させることで、
ホワイトスポットの改善を図ります。

 

この治療のデメリットは、材料が発売されて年月がまだ浅いため、数十年後の予後が不明という点です。
博多プライベート歯科では新しい知識を取り入れ、
安全性が高いと判断した治療のみを患者様にご提供いたします。