こんにちは。博多プライベート歯科のドクター田中です。
歯並びの問題は、見た目だけでなく様々な健康被害を引き起こします。
その一つには不正咬合による「顎関節症]があります。
顎関節症は、咀嚼時の痛みや顎の開閉障害、
関節雑音(カクカク音やジャリジャリ音)などを引き起こす疾患であり、
生活の質を大きく低下させることがあります。
特に、重度の顎関節症では、関節の変形や筋肉の過緊張が進行し、
慢性的な痛みや開口障害が長期化することも少なくありません。
そのような症例に対して、有効な治療法の一つとして スプリント療法が挙げられます。
スプリントとは、上下の噛み合わせを調整するための装置であり、
主に透明なレジン(樹脂)で作製されます。
主な目的は、関節や咀嚼筋への負担を軽減し、顎関節の安定を促すことです。
全歯接触型スプリントは「スタビライゼーションスプリント」や
「スタビライゼーションマウスピース」と呼ばれます。
先日の院内勉強会では、スタビライゼーションスプリント治療を2週間経過観察をし
顎関節の変化についてまとめた論文を院内で共有いたしました。
次回の記事では論文の内容についてもご紹介いたします。