こんにちは。博多プライベート歯科のドクター田中です。
先日、「コルチコトミー」に関するセミナーに参加してきました。
コルチコトミーとは、歯槽骨皮質骨切術と呼ばれる手術のことで、
矯正治療をスピーディーに進めるための手法です。
一般的には「加速矯正」として知られており、この手術を行うことで、
通常2〜3年かかる矯正治療の期間を、数ヶ月から1年ほど短縮することが可能になります。
コルチコトミーは、歯を支える歯槽骨の表層部分(皮質骨)に意図的に切れ込みを入れることで、
骨の代謝を促進し、矯正力を高めるものです。
この治療法により、歯が支えられている骨ごと動かすことができるため、矯正治療の進行が早まります。
さらに、骨には「傷つくと回復後に強くなる」という性質があるため、
治療期間が短縮されるだけでなく、矯正後の後戻りや
歯根吸収といったリスクも低減できるという利点があります。
ただし、コルチコトミーはその特性上、非常に高度な技術と経験が必要とされる治療法です。
手術の成功には、歯科医師の技量や骨の解剖学的な知識、
そして患者様の個別の健康状態に対する適切な判断が不可欠です。
私たちは、最新の技術や治療法に常に触れ、
患者様に最適な治療を提供するために日々研鑽を積んでおります。
矯正治療を検討されている方は、ぜひご相談ください。