2023-08-16
こんにちは。博多プライベート歯科ドクターの前田です。
先日、前歯の虫歯の詰め物を選ぶ際に、保険のCRではなく
自費のダイレクトボンディングを選択したにも関わらず
天然歯と全く色が違い、透明感も再現できていないのでやり直してほしいと
他院での治療のやり直しをご希望の患者様にご来院いただきました。
以前ダイレクトボンディングのセミナーに参加した際に
「天然歯のことをしっかり理解していなければ、どんな材料を使用しても天然歯を再現することはできない」
と講師の先生がおっしゃっていた言葉を思い出しました。
CRというレジンを歯に詰める治療は、歯科医師にとって初歩的な治療であり、
簡単であると考えているドクターも多く存在するでしょう。
ダイレクトボンディングも、素材が異なるだけだと簡単に考えているかも知れません。
しかし、天然歯を精密に再現するという点では、テクニックが必要な治療です。
シェード(歯の色)のラインナップを把握し、どのような選択をすれば
一人ひとり異なる天然歯を完璧に再現できるかわかるようになるには、
日々の勉強と、多くの症例を経験することが重要です。