成人してから始める矯正について
成人した患者様が歯列矯正を始められる理由は、患者様の事情によって様々です。
矯正歯科の内容や期間、費用の事など、わからない所も沢山ありますよね。
こちらでは、大人の矯正治療を受ける際にご注意いただきたい大切なことを記載しておりますので、ご一読いただければと思います。
大人になってから矯正を始める主な理由
- ・矯正治療をしたいと思い続けながらも、治療費が工面できなかったから
- ・社会に出たことで、より自分の歯の見た目にコンプレックスを持つようになったから
- ・仕事がサービス業で、人に顔を見られる機会が増えたから
- ・歯並びがよくないと友達に言われたから
大人の矯正は必要?治療できる?
歯並びのコンプレックスや、噛み合わせがおかしいという思いを持ちながらも「もうすでに大人だし今さら…」と自分に言い聞かせ、矯正を諦める方が多くいます。
しかし、大人だから矯正をあきらめるのではなく、大人になってからこそ受けられる矯正治療によるメリットもありますので、費用と期間をしっかり確かめてお考えください。
矯正は子どものころから始めていなければならない、と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、年齢に関係なく歯茎や歯の周りの骨などの周囲組織の状態がよければ、大人でも矯正治療を受けることができます。
80歳になって矯正を始められた方の症例もあるため、年齢は気にせずに矯正治療で多くのメリットを得ましょう。
大人の矯正に必要な期間は?
大人の矯正に必要な期間は平均的に約2~3年です。代謝が活発な小中学生の矯正と比較すると、期間は延びると思われます。
矯正では装置を使って歯に力を加えます。骨を吸収させて、骨を添加する工程を繰り返すことで、徐々に歯を動かしていきます。短期間で急な力を加えると、歯が力負けを起こし、歯に負担がかかるので、矯正治療には長い期間が必要となります。
しかし、症例や環境により変化する要因も多く、治療期間には個人差が生じます。部分矯正は、ほんの数か月で矯正治療が終了する場合もあります。詳細は矯正歯科で精密検査を受けて診断してもらいましょう。
大人の矯正は何歳まで可能?
大人の矯正に年齢の制限はございません。歯を支えている骨や歯茎の歯周組織が健康なら、何歳でも矯正はできます。最近、矯正治療を行う高齢の方も増加しています。矯正治療を始めることで、身体を健康的にできるため、歳は気にされずに矯正治療をしていきましょう。
審美的な
イメージがよくなる
審美的なイメージがよくなると、大人には多くのメリットがあります。たとえば面接やビジネスなど第一印象が重要な場合においてのメリットは、計り知れないものとなります。人前でお話する接客業なら、お客様から好印象となり、お仕事がスムーズにはかどります。
博多プライベート歯科でも、人に好印象を与える歯並びを矯正によって実現することができます。「出歯」「受け口」「デコボコ」などの歯列を改善し、キレイな横顔の基準になる「Eライン」を獲得できるのも矯正のメリットです。
すべてにおいて自信を持ってお話しできて、素敵な笑顔を見せられるようになれば、仕事だけでなく友人関係や恋愛、婚活などのプライベートも充実させることができるでしょう。
子供に比べて
治療計画が立てやすい
子どもは体が未発達のため、顎骨の治療も含む矯正治療においては、成長の過程によっては当初の予定から内容や期間を変更しなければならなくなる場合があります。一方で大人は骨格が完成していることが多く、歯科医師の指示に従い矯正治療を進めていれば、長期化することは少ないのです。
むし歯や歯槽膿漏の
予防になる
歯並びがよくないと、歯が重なり合う箇所に歯ブラシが届かず、プラークが付着しやすくなります。矯正で歯並びを改善すれば、口腔内のメンテナンスがスムーズに行えるようになり、虫歯や歯槽膿漏予防につながります。
咬合関係が
改善する
矯正で歯並びを改善すれば、問題があった咬合関係も改善できます。噛み合わせが改善されれば、食べ物をしっかり噛んで食事をできるようになるので、胃腸に負担がかかりにくくなります。咬合が悪く咀嚼ができない状態のままにしていると、よく噛まなくても飲み込みやすい食べ物を選択しがちです。その結果、栄養が偏って全身の健康に悪い影響がでます。身体の健康を守るという観点でも、歯列矯正は重要な役割を果たします。
「たかが噛み合わせなんか、大したことではないな」と思われるかもしれませんが、咬合関係が悪いことによる大きなデメリットがあるので要注意です。
- 悪い咬合関係を放置してしまうと…
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- ・プラークが付着しやすく、また歯ブラシが届かないので、むし歯や歯槽膿漏になりやすい
- ・口がしっかり閉じられないので、口呼吸になり口臭の元となる
- ・食べるときに顎へ負担がかかり、顎関節症がおこってしまう
- ・話す時に空気が漏れてしまい、発音しにくくなる
- ・頭痛や肩こり、倦怠感など全身の不調の原因となる
成人矯正で大切な注意する点とは
治療費について
治療費用の内容については、きちんと契約書や明細書をチェックしてください。
治療すべてにかかる金額全部が書かれている場合と、矯正装置の治療費のみが記載されている場合があります。
後から予想よりも治療費が高額だったと後悔しないよう、不明点はしっかりと聞いておきましょう。
治療の期間について
全体矯正は数か月で終わる簡単な治療ではありません。大人は子どもと比較して代謝が悪く、矯正が終了するまでの時間がかかります。矯正完了後に歯を保定する期間も考えると、3年から5年は矯正と付き合わないといけません。抜歯が必要なケースでは、治療期間はさらに延長してしまいます。治療を受ける前に、治療の計画の説明を受け、治療の期間を確認するようにしましょう。
ただし、矯正期間は症例やお口の環境により大きく違います。一概に治療期間が長くかかるとも言い切れないことがあるので、まず、矯正専門歯科に相談して精密検査を受けて、治療終了までの目安の治療期間をお確かめください。
当院の矯正歯科学会所属医師は相当数の矯正症例を診てきていますので、日々の治療の進捗状況をチェックしながら、治療の遅れが少ないように、バランスを保てる力量があります。そのため、治療にかかる期間をきちんとお知らせできます。
矯正期間中の審美性(見た目)の低下
歯の表にブラケット(金属の矯正装置)を取り付ける矯正を行う場合、口を開けると矯正装置が見えてしまい、見ためが良いとは言えません。矯正中は人前で話せず・笑いにくいとおっしゃる方もいらっしゃいます。
矯正治療中の見た目が気になるという方には、審美的な矯正器具を選択することをお勧めいたします。マウスピース矯正(アライナー矯正)なら、透明なマウスピースをいれるだけで矯正を始められるので、見ためが気にならなくなります。
その他にも「裏側矯正」や「ハーフリンガル」など目立たない矯正器具は数種類ありますので、歯科医師に相談して、自分に合った矯正装置を見つけましょう。
痛みを伴うこともある
矯正中は力を加えて歯を動かします。したがって痛みや違和感を覚える可能性もあります。特にワイヤー矯正は歯を動かす痛みだけでなく、矯正装置の角が口腔粘膜にあたり、口の中を傷付け、口内炎ができることもあります。痛みが強くなれば、仕事など生活に支障をきたすかもしれません。
痛みの少ない矯正を希望される患者様には、マウスピース矯正(アライナー矯正)をおススメします。マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて、小さな力で徐々に歯を移動させるので、痛みが軽くなると考えられています。口腔粘膜を傷つける可能性も低く、口内炎を回避しやすいこともメリットになります。
虫歯や歯周病予防のケアが大切
矯正中は歯磨きをしにくくなるので、むし歯や歯周病に罹りやすいのです。ワイヤー矯正は装置と歯の間に汚れがつきやすいので、特にしっかりブラッシングをしましょう。
マウスピース矯正の場合は、歯に汚れが付着したままマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病になりやすいので、ブラッシングで歯をキレイにしてからマウスピースを使いましょう。
マウスピースには菌が付着しやすいので、外してからブラシを使ってぬるま湯で丁寧に洗う必要があります。専用洗浄液を使うなどのメンテナンスも大切です。
もし矯正中に虫歯や歯槽膿漏になってしまったら、矯正を一時止めて虫歯・歯周病処置が優先になります。そうなってしまうと、矯正終了までの期間が延長になりますし、最悪の場合は矯正処置そのものを始めからやり直すことも考えられます。そうならないように注意をしましょう。矯正中は定期的にメンテナンスを行い、検診を行いましょう。
話しにくいことがある
矯正中は矯正装置が邪魔で、話しにくいことがあります。と「サ行」「タ行」「ラ行」の音は難しく、お話しする機会が多い方はたいへんかもしれません。矯正装置が舌に配置する裏側矯正を選択すると、滑舌が悪くなり苦労をします。
発音に影響が少ない矯正としては、マウスピース矯正がお勧めです。マウスピースは薄く、矯正装置を付けるワイヤー矯正と比較して違和感が少なく、発音しやすいのです。
また、どうしても話しにくいときは、一時的であればマウスピースを外すことも可能です。
ブラックトライアングルができやすい
ブラックトライアングルとは、歯茎が下がり歯と歯茎の間に隙間ができることで、その隙間が三角形に見えることです。
ブラックトライアングルは遺伝や加齢で起こることもありますが、矯正によってできることもあります。ブラックトライアングルの治療はほとんどなく、自然に治癒は難しいのです。ブラックトライアングルに健康的な問題はありませんが、気にされる方が多い部分ではあります。
矯正治療を始める前にしっかり説明を受けて、内容を把握しておきましょう。
博多プライベート歯科では、様々な矯正方法を実施しております。歯槽膿漏、顎関節症、骨の成長年齢などまで考えて、患者様に適した方法をご提案します。
目立たない矯正装置、裏側の矯正装置、取外しできる矯正装置をご案内いたしますので、ぜひご相談ください。
大人の矯正でも提供できる矯正の種類
表側矯正・金属ワイヤー矯正
(メタルブラケット)
一般的な矯正装置です。上下の歯全体にメタルブラケットを装着していきます。
幅広い症例に対応できますが、金属が目立つのが欠点になります。
表側矯正・白いワイヤ―矯正
(セラミックブラケット)
上下の前歯の部分に、白く透明なセラミックブラケットを使用することで目立つメタルブラケットに比べ目立ちにくくなります。メタルブラケットの問題点を改善しました。
セラミックは汚れにくいため、金属のブラケットよりも清潔を保つことができます。
マウスピース矯正
(インビザライン/SureSmile)
インビザライン/SureSmileはマウスピース型の矯正装置です。金属は使わず、透明なので目立ちません。取り外しが簡便で、食事をしたり、歯磨きもしやすいので衛生的にも安心です。
当院では部分矯正と全体矯正どちらにも対応しています。
舌側矯正・見えない矯正
(フルリンガルタイプ)
歯の裏側にメタルブラケットを着けます。表から全く見えないので、芸能人の方など、人にバレないように歯並びを直したい方に人気の矯正装置です。
歯の表側にブラケットを取り付ける矯正と比較すると、歯の動きに期間を要するといった欠点があります。
舌側矯正・見えない矯正
(ハーフリンガルタイプ)
装置が目立ってしまう上顎の歯には裏側にメタルブラケット、上顎より目立たない下顎は歯の表側にメタルブラケットを着ける、
上下どちらとも舌側矯正にするよりは費用面で負担を軽減できます。
矯正用インプラント
(歯科矯正用アンカースクリュー)
歯を動かすためには固定源が必要で、普通は動かす歯の周りの安定した歯やヘッドギアを固定源にします。しかしそのような固定源がない・期待するのが難しい場合は、矯正用インプラントを骨に埋入し、固定源として活用しています。
表側、舌側矯正などのいろいろな矯正に活用でき、矯正治療の期間の短縮ができます。
セラミック矯正
(ハイスピード矯正)
セラミックをご自身の歯に入れることで歯並びを部分的に治し、同時に歯を白く美しくする特殊な矯正方法です。
歯並び全体というよりは、前歯だけの部分的に歯並びを変えたいときに最適です。治療中も整った仮歯を入れるので、不便なことはなく、周りからはほとんど気付かれることなく日々を過ごせます。
最短2回の通院で完了し、ワイヤー矯正が年単位(2~3年)でかかるのに比べて短期間で終わるのが特徴です。お仕事、結婚式などの冠婚葬祭で、早く歯並びを変えたい場合や、治療期間に制限がある患者様に向いている矯正治療です。
また、当院では歯の形態や色彩を決定するときに歯科技工士が立ち会い、患者様のご希望をヒアリングします。そうすることにより患者様の希望の歯並びや歯の色に近づけることができるようになります。
芸能人やタレントの方の多くが選んでいる治療方法でもあります。
▶詳細はこちらでも記載しています
多くの方は「できれば抜歯をせずに矯正をしたい」と思われることでしょう。
「すべての患者様が歯を抜かずに矯正治療できる」と言う医院もあるようですが、鵜呑みにするのはお待ちください。
当院では、非抜歯をご希望の患者様の場合、可能な限りスペースを見つけ出して抜歯をせずに矯正治療をできないか検査しますが、矯正治療としてのバランスを鑑みて、抜歯をしなければならない時は、理由を詳しく説明した上で、抜歯をお勧めしております。
例えば、大人になっての受け口、叢生(そうせい・ガタガタな歯並び)などのケースは抜歯しなければならない場合が多いと思います。
抜歯をせずに矯正治療を始めることはできても、満足できる結果を得られなかったり、治療した後に後戻りしたりする可能性があると考えられます。
反対に、すきっ歯や出っ歯の治療を行う場合は、元からスペースがあることにより、抜歯をしなくてもよいことがあります。
8人掛けのテーブルに無理やり10人の人が着席できたとしても、とても窮屈です。人が去り、席が空いたらそのスペースに移動できるように、矯正治療も顎の骨の大きさが変わらないため、隙間がない以上は、歯を並べるスペースを抜歯で確保するしかありません。そのため、きれいな歯並びを実現させるためには、歯を抜くということも選択肢の一つとして考えなければなりません。
絶対に抜歯をせずに矯正治療をしたいという場合は、子供の頃から顎の成長を考えた矯正治療を受けることが必要です。
歯並びが悪いまま放置するとどうなる?
歯並びが悪くなってしまう理由には、遺伝的要因の他にも口呼吸や、舌の癖などの原因があります。特に口呼吸は口腔内が乾いた状態となるので、悪い歯並びだけでなく歯周病や口臭などの原因にもなってしまいます。
悪い歯並びや悪い癖を治さずに放置していると、一部の歯だけにかかる負担が大きくなり、将来的には歯が抜けてきて、最悪の場合はすべての歯を失うことにもなりかねません。
歯は食事をする際に食べ物を細かくすり潰す役割を担っています。つまり、歯は消化器管の1つだと考えてもよいのではないでしょうか。
歯の咬み合わせが正しく機能せず役割が果たせなければ、消化器に大きな負担がかかってしまい、全身の健康を害すことも考えられます。
また、悪い歯並びはいびきや睡眠時無呼吸症候群などになる原因の一つにもなります。
少しでも早めに歯並びを治し、歯並びがひどくなった原因を突き止め、健康的な生活ができるように共に頑張っていきませんか。
今悩んでいること、一人ではわからないことを当院にご相談いただければ、ご希望に沿った解決方法をご提案いたします。
施 術 名 │セラミック矯正治療
料 金 │1本32,000円~70,000円(治療費は材質や治療本数によって異なります)
考えられるリスク │治療後は正しく歯を磨く必要があります。清掃が不十分だと虫歯になったり歯周病を発症してしまいます。定期検診を受診してください。
大人の矯正でかかる治療費とは
インビザライン/SureSmile矯正「マウスピース矯正」
インビザライン/SureSmileは、透明のマウスピース型の装置を使い矯正治療をします。
目立ちにくいのは当然、取り外しも可能です。通院回数が一般的な矯正治療より少なくなります。
治療費 | 片顎15万円(税別)~ 40万円(税別) ※症例によって異なります。 |
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通常の矯正装置「ノーマルブラケット」
金属タイプのブラケットであるため、見た目が気になるというのはございますが、壊れることが少ない最もお手頃な装置になります。
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- 難症例ケースは治療費がプラスになる場合がございます。
治療費 | 50万円(税別)~ 60万円(税別) ※症例によって異なります。 |
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矯正治療の費用は、医院ごとに種類によって異なります。大人と子どもの矯正治療の費用には違いがない医院も多くあります。
また、矯正は保険適用外ですが、高額医療費控除の申請で負担を減らすこともできます。
大人でも矯正治療はできますし、大人だからという理由で起こる、健康的な危険やリスクというものはないと考えられています。
矯正治療は見た目のイメージが大きく変化するだけでなく、虫歯・歯周病の予防や咬合改善のメリットもあります。年齢的な制限もございません。ぜひとも矯正治療をお考えください。
博多プライベート歯科は、矯正歯科専門医がすべての矯正治療を行う歯科医院です。子供にはない大人の歯並び特有のお悩みにも、きちんと対応できます。目立ちにくい矯正治療や短期間で終了する矯正治療もご提案します。まずは、当院にご来院いただき、無料カウンセリングを受けてみてください。