こんにちは。博多プライベート歯科ドクターの前田です。
ライオン株式会社の研究により、3歳までに成人の口腔細菌叢を構成する主要な菌種の多くが定着し、
その後3歳から5歳の間では大きな変化が見られず、
5歳時点での口腔細菌叢は成人とほぼ同じレベルまで形成が進んでいることが明らかになりました。
本研究から、3歳までが子どもの口腔細菌叢の基盤が整う重要な時期であり、
特に1歳半までの間に細菌叢の形成が急激に進行することが示されています。
この期間には、むし歯や歯周病の予防に寄与する可能性のある細菌も構成に加わることが確認されています。
また、口腔細菌叢の乱れがむし歯や歯周病の発症に関与する可能性が指摘されており、
歯科治療後においても細菌叢の乱れが残る場合があることが分かっています。
このため、口腔細菌叢を良好に保つことが予防歯科の観点から重要と考えられます。
今回の研究結果は、乳歯が生えそろう3歳頃までの時期が生涯にわたる健康的な口腔環境を維持する基盤となることを示唆しています。
成人後、虫歯や歯周病にかかりやすい方は、子供の頃の口腔環境に問題がああったという可能性がありますが
矯正治療を受けることで、歯並びが整い、歯磨きがしやすくなり細菌叢のバランスを保つ一助となります。
健康な歯並びと良好な口腔環境は、生涯にわたる美しい笑顔と健康の基盤です。
口腔環境の改善のために歯並びを整えたいという方は、お気軽にご相談ください。