こんにちは。博多プライベート歯科ドクターの前田です。
矯正後の後戻りの対応についての勉強会で、
スタッフたちと意見交換をする場がありました。
矯正治療は、ブラケットやワイヤーなどの矯正器具を
外したら終わりというわけではありません。
自分では外せない器具を外した後は、自分で着脱する
リテーナーという保定装置を使っていただく必要があります。
リテーナーは、徐々に使用時間を減らしていくもので
最初のうちは外してもいい時間の方が短く、
煩わしく感じられることでしょう。
以前、ある患者様が保定期間中の定期点検に来られなくなり、
しばらくして「歯並びが後戻りし始めてしまった」と連絡がありました。
しっかりリテーナーは使っていたとおっしゃっていましたが、
久しぶりにお口を見てみると、上下の正中がずれており
装着していればここまで戻ることは考えにくいというほどには後戻りしていました。
しかしここで患者様を責めても、解決することは何もありません。
しっかりと対処し、今後はどうすればリテーナーをしっかりつけられるようになるか
違和感がなくなるよう作りを調整することや、
つけていられるにはどうすればいいのか、
患者様に今後のためのご提案をすることが最も大切であると考えます。
スタッフとこの意識を共有し、
患者様が後ろめたい気持ちや自棄になってしまうことのないよう
医院としてできることを誠実に行っていこうと再確認いたしました。