2025/05/15
こんにちは。博多プライベート歯科のドクター田中です。
歯列矯正治療を短期間で済ませたいのであれば、
強い力で一気に歯を動かせばいいのではないかと言うと、そうではありません。
急に大きく動かした歯は、後戻りしやすいと言うだけでなく、健康被害も起こります。
代表的な症状が穿下性吸収(せんかせい吸収)です。
歯に過度な力を加えると、周囲の血管が圧迫され、歯根膜が壊死する現象が起こります。
その結果、新しい歯根膜が壊死した組織を吸収することになります。
このプロセスによって、歯が動かない停滞期と、動く時期が交互に現れるため、
治療期間が長引くことがあります。
さらに、強い痛みを引き起こし、歯がぐらついてきてしまうこともあります。
適正な力加減で、なおかつ患者様が求める治療スピードにお応えするためには
多くの治療を経験し、知識や技術を磨いておかなければなりません。
医院選びの参考に、症例数などを見てみるのもおすすめです。