こんにちは。博多プライベート歯科ドクターの前田です。
歯科医院向けマーケティングサービスを提供する会社によるアンケート調査によると
「八重歯をかわいいと思う」と好意的に捉える人は
10代で62%、20~30代では50%前後と
10~30代の男女の半数以上に登ることがわかったそうです。
こちらのページでも紹介しているように、八重歯をかわいいと感じるのは日本人独特の感性であり
リスクも多い歯並びです。
八重歯は歯列から外側にはみ出したような形で生えているので
噛み合わせたときにどの歯とも接触していないことが多いです。
すべての歯が均等に噛み合うことが理想の噛み合わせです。
一部の歯が噛み合っていないということは、
その歯にかかるはずの力を、別の歯が負担しているという状態にあるはずです。
大きな負担を長年かけられた歯は、最悪の場合抜け落ちてしまいます。
高齢の方で八重歯があるイメージがあまりないのは
歯がほとんど抜けてしまい、入れ歯やインプラントを入れている方が多いからです。
かわいいというメリットの裏には大きなデメリットもあるという
正しい情報を患者様にお伝えすることも、私達の使命だと考えます。
どうしても犬歯を目立たせたいという方は、歯並びや咬合は整えた上で
犬歯だけ大きめもしくは唇側が厚めのセラミックを被せるというのがいいでしょう。
患者様のご意向は取り入れつつ、健康にも最大限配慮した治療をご提案いたします。