2024/02/15
こんにちは。博多プライベート歯科ドクターの前田です。
前回は舌小帯短縮症とはどのような状態であるかご紹介いたしました。
舌小帯短縮症の方は、舌を出した時に舌先がハート型のように割れます。
舌小帯が短いと、舌の動きが制限されることとなります。
歯並びは舌で歯を押す力や、頬の力とのバランスによって変わるため
舌が十分に動かせない状態では、歯並びが悪くなっていってしまいます。
また、上顎は舌が押し付けられることで広がるため
舌小帯短縮症によって舌が上顎の届かない状態では、上顎が十分に広がらず
上顎の歯並びも悪くなり、受け口になるケースが多く見受けられます。
舌小帯短縮症は幼児期に舌小帯を切除する治療を行うことも多いですが
大人になってから気づき、治療を望まれる方もいらっしゃいます。
軽度の舌小帯短縮症の場合は、切除までせずとも、舌小帯を伸ばすMFTが有効な場合もあります。
前回もご紹介した「あいうべ体操」の他にも
上顎に舌を吸い付け、勢いよく舌を下ろして「ポン」という音を出すトレーニングも有効です。